ブックタイトル東プロNO.412

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概要

東プロNO.412

6 No.412業界情報 Industry information 日本印刷技術協会(JAGAT)による「page2020」が、2月5日から7日まで、サンシャインシティコンベンションセンターで開催されました。『デジタル×紙×マーケティング for Business』をテーマに、166社が出展し、3日間で6万7,210人(前年比100.9%)が来場しました。 提案のキーワードとして、AIをはじめとするIT技術を活用した制作の自動化や、人材育成あるいは働き方改革に向けた設備強化などが挙げられ、印刷産業に課せられた様々な課題を解決するソリューションが提案されました。 生産ワークフローについても、メーカーを超えたシステム連携が進み、クラウドやAIを活用したデータ制作や校正作業、デジタル印刷機と後加工機による無駄のない生産まで、自動化と省力化を実現する現場づくりが紹介されました。その概念は以前からあったものですが、より具体化され、導入企業も増えつつあるなど、改めて印刷の現場を見直す提案になっておりました。加えて、メーカーからの新しいサービス傾向の一つに、『サブスクリプション』モデルの提案があります。定額制でサービスを享受できるので、常に最新のシステムが活用できるなどのユーザーメリットがある一方、メーカーにとってもユーザーとの繋がりが強くなるというメリットが期待できます。 なお初日の基調講演1は、『「デジタル×紙×マーケティング for Business」決定版』と題して行われ、JAGATが掲げてきた「デジタル×紙×マーケティング」を総括するパネルディスカッションとなりました。パネラーとなったフュージョン㈱の花井秀勝氏、㈱グーフの岡本幸憲氏、アビームコンサルティング㈱の本間充氏から、デジタルと紙をハイブリッドに活用していく方向性が語られました。情報活用においてはプロモーションの在り方は変わり、DMも市場は縮小しつつもリッチな内容が求められているなど印刷の利用価値も変わってきています。顧客企業にとって、マーケティングを一緒に探せるパートナーが必要であるという話でした。印刷ビジネスの新時代が提案されたpage2020