ブックタイトル東プロだよりNO.409

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概要

東プロだよりNO.409

6 No.409業界情報 Industry information IoTと並んで多く登場するようになった言葉に「AI(人口知能)」があります。以前は、AIの登場で、“職業がなくなる”といった危機的表現も多く聞かれましたが、実際には複雑な思考が必要な作業や新しいアイデアを生み出すことはできないというのが、現在のAI研究者の統一意見のようです。 しかし、着実にAI技術は様々な分野に採用されるようになりました。矢野経済研究所の調査によると、学習塾や予備校などの教育現場では、タブレット端末やスマートフォン等のデジタル教材に加えて、AI教材の導入が進んでいるということです。 AI教材などのデジタル教材を活用することで生徒や講師は、日常的に学習の成果や理解度、課題箇所など、学力の把握や管理が可能になり、AIが分析した情報をもとに講師やスタッフは生徒個々人に対して適切な指導・支援が行えるようになります。その結果、生徒の学習意欲の向上が図れ、学習サービスの質の向上、講師・スタッフの業務効率化にも繋がるというメリットが挙げられています。 またAIは、新たな市場を開拓するツールとしても期待されています。例えばソフト開発なども行うDigiBookはノーリツプレシジョンと協業で、学校の行事写真を家族が簡単に発注できるスクール写真システム「みんなの写真屋さん」を提供しています。同社では新たに、「みんなの写真屋さん」を通じて購入した写真をLINEスタンプにできるサービス「うちの子スタンプ」の提供を開始しました。 「うちの子スタンプ」は、プロが撮影した高クオリティの子供の写真に、かわいいフレームとデコレーションを合わせてオリジナルスタンプを作成できるサービスです。AIが子供の顔写真から感情を読み取り、スタンプに最適な写真とフレームを自動で選択・合成し、提案します。 実は、このスタンプを保護者が利用することで、「みんなの写真屋さん」を導入している写真店において、写真プリントの販売枚数アップやロイヤリティ収入の獲得といったメリットが期待できるということです。AIを活用したビジネスの可能性