ブックタイトル東プロだよりNO.405

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概要

東プロだよりNO.405

6 No.405業界情報 Industry information 日本印刷産業連合会は「デジタル印刷の現状と展望」に関する調査を行っております。それによると、2018年売上に占めるデジタル印刷の割合は平均11.2%(昨年度10.6%)、デジタル印刷機の保有台数は4.28台(昨年度4.22台)と微増しました。オフセットなどの従来印刷を超える時期については、「超えることはない」という回答が68.7%で昨年の60.6%を大きく上回り、デジタル印刷機の普及は足踏み状態という状況でした。 デジタル印刷の売上上位の受注品目は、1位が事務用印刷、2位が報告書・論文・議事録などで、3位はチラシでした。成長率や将来性についてはDMと大判出力が上位に登っています。 受注1件あたりの平均ロットは500 枚以下が全体の62.8%で、昨年(56.4%)と比較して小ロット化が進んでいます。一方で、平均ロットが1万枚超という回答も8.5%あり、必ずしも「デジタル=小ロット」ではないということもあるようです。 顧客に対する訴求ポイントは、「極小ロット対応」(68 9%)、「短納期」65.9%の2つが突出しています。「1枚1枚内容を変えた印刷ができる」は47.3%あり、昨年より微減しており、パーソナライズDMの市場についても裾野が広がっているとは言い難いという結果も出ています。 なお、デジタル印刷がオフセット印刷やグラビア印刷など従来方式よりも有利な点は、オペレータが確保しやすいを上げる企業が多い傾向でした。 デジタル印刷関連の売上構成比が全体の30%以上を占める企業の分類は、従業員50人未満が68.8%を占め、昨年度(53.9 %)より大幅に増加し、デジタル印刷への移行は小規模企業の方が容易という傾向がより鮮明になっています。しかし、デジタル印刷の印刷枚数が多い企業は従業員100人以上が59.2%を占めます。 印刷枚数が多いグループが顧客に訴求しているデジタル印刷のメリットは、1位が短納期(85.2%)、2位が1枚1枚内容を変えた印刷ができる(70.4%)、3位が極小ロット対応(66.7 %)です。報告書はホームページ上で公開されています。(https://www.jfpi.or.jp/topics/detail/id=4278)デジタル印刷アンケート調査市場も台数も微増止まりデジタル印刷の主な受注品目(日印産連:印刷業界におけるデジタル印刷に関するアンケート調査から)