ブックタイトル東プロだよりNO392

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概要

東プロだよりNO392

HP視察ツアーNo.392 3■東支部会報告去る3月27日に東支部では、支部会を行いました。今回の会場は、本郷にあるイタリアン「クリマディ トスカーナ」にて開催しました。今年度最後の例会として1年間の総括的な会合といたしました。最近の設備投資に対しての考え方や、社員教育のやり方、事業継承までの長期的展望など組合員同士の意見交換をさせていただきました。また、食事会では星付きレストラン出身のシェフが調達したジビエを味わいながら、 ソムリエが用意したスプマンテ・シャルドネ・サンジョベーゼのワインを堪能しました。次回は6月ごろを予定しています。東支部の方、ご参加お待ちしています。(東支部支部長 大西英資)■青樹会活動報告3月30日、共栄メデイア戸田工場見学会を実施。始めに厚紙や蒸着紙に、厚盛ニスで特殊な表面加工が出来る6色UV印刷機を説明頂き、職人によるビク抜き作業や立体倉庫を見学。オリジナルTシャツが作れるオリTアース事業部にて、部数や生地の違いによって、制作方法が異なる事を教えて頂き、最後に店頭ディスプレイ用什器の開発方法や制作秘話を聞かせていただきました。5月14日には東グラ青年部FACE、若葉会との3青年部合同例会を開催予定です。平成30年2月18日から25日に渡り、HP主催の「Indigo 使用実績紹介および海外実用会社視察ツアー」に参加し、イスラエル(テルアビブ)とドイツ(シュトゥットゥガルド)に行ってきました。このツアーには全世界から約700人が参加しており、そのほとんどが経営層で参加者間の情報交換を目的としていました。初日はイスラエルにあるHPのIndigo(インディゴ)の開発拠点に向かい、Indigo開発にあたる経緯と本来の目的、使い方、何を生産できるかなど現地にて製造工程から学び、実際の使用に関するノウハウを学んできました。Indigo生産工場では、トヨタ式カイゼンが取り入れられ、最小限の人数で稼働出来るよう設備のオートメーション化が進んでおり、また休憩スペース(カフェ)も多く、従業員の作業環境にも配慮されていました。非常に近代的な工場であり、大変刺激になりました。二日目は教育ビジネスセッションに参加し、いかにしてクライアントの広告効果を生み出せる印刷物を作り出し、そこで利益を生ませることが重要であると、改めてマーケティングの大切さを実感しました。最後にindigoユーザーであるドイツのエランダース社を見学してきました。欧州でも価格競争は厳しく、オフセット印刷は安価な東欧に流れる傾向で、同社でもドイツ本社ではデジタル印刷とパッケージを中心に展開をしていました。同社でのデジタル印刷のシェアは、ここ10年で25%から60%にまで拡大しており、デジタル印刷事業によってオフセットでは出来なかった事が出来るようになり、新しい可能性が増えて来ているとの事です。デジタル印刷による生産の効率化によって、短納期・低コストによる高利益体質へと変わり、さらにはデジタルの強みを基にした新たな提案を行うことによって、旧態依然の営業スタイルから脱却した事が成功のポイントとなっています。同社では「印刷物をただとってくる営業は今後不要」と考えているとの事です。「クライアントのニーズをいかなる手段を使ってでも要望に応える」デジタル印刷によって、その世界はどんどん広がっています。これからデジタル印刷の時代を迎えるにあたって私たちに必要な事は、デジタル印刷の動向に注目し、知識を高め、新しいビジネスへの可能性を探って行くことだと思います。(株)共栄メディア 代表取締役社長 錦山慎太郎『イスラエル・ドイツ見聞録』