ブックタイトル東プロだよりNO388

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概要

東プロだよりNO388

6 No.388業界情報 Industry information矢野経済研究所では、「オタク」市場に関する調査を実施しています。同調査は、一定のコアユーザーを持ち、オタクの聖地である秋葉原などで扱われることが比較的多いコンテツや物販、サービスを“オタク市場”と捉え、15の分野で分析したものです。 15分野とは、同人誌、プラモデル、フィギュア、ドール、鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)、アイドル、プロレス、コスプレ衣装、メイドおよびコスプレ関連サービス、アダルトゲーム、AV(アダルトビデオ・DVD、ダウンロードコンテンツ含む)、恋愛ゲーム、ボーイズラブ、ボーカロイド(関連商品含む)、トイガン・サバイバルゲーム(ミリタリー)です。偏りも感じられますが、一定のオタク市場の傾向を掴むことができるほか、こうしたジャンルに関わっている顧客先の市場動向を見る意味で役立つのではないでしょうか。 調査によると、アイドル市場は2016年が前年度比20.6%増の1,870 億円、2017年は12.3%増の2,100 億円に拡大すると予測しています。「ジャニーズ」「AKB48」グループのファン層が市場を支えたほか、複数のアイドルグループの台頭によって市場は拡大傾向にあるということです。その他に、「初音ミク」の登場で市場が形成されたボーカロイド市場も、2016年は1.3%増の96億円で、2017年も引き続き増加して100億円に拡大するとされています。印刷業界とも縁が深い同人誌市場は、即売会などが縮小傾向でしたが、委託販売やダウンロード販売が好調なことから、2017年は2.8%増の817億円市場が予測されています。周辺商材も含んだ鉄道模型の市場については、定番品や入門者向けセット商品が堅調だったこと、新商品への期待などがあり、2017年は2.9%増の108億円が見込まれています。低迷しているのがコスプレ関連です。コスプレ衣装の市場は、一般的な趣味として定着してきているものの、ネット販売などにより低価格化が進行して市場が縮小。2017年は10.3%減少の350億円の見込みです。メイドやコスプレ関連サービスについても、顧客獲得に成功している企業がある一方で、従来型の店舗では厳しい状況にあることなどから横ばいで推移するとみられています。(矢野経済研究所 http://www.yano.co.jp)オタク市場は拡大傾向“アイドル”分野は12.3%増