ブックタイトル東プロだよりNO385
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東プロだよりNO385
3No.385第3回目は北区栄町にある株式会社千明社様のご紹介です。千明社は製版から輪転印刷に業態変革し、今では200名以上の従業員を抱える「東プロ」の中でも最大規模の会社となります。1950年、神田にて活版印刷業として創業し、オフセット印刷への変遷に合わせてモノクロ製版、カラー製版へと業態を進化してきました。特にカラー製版では、いち早くコンピュータ製版「トータルスキャナー」を導入し、現在の品質の基礎を築きました。まだ製版が全盛だった1988年、根本社長の「中間工程ではなく、製品を作りたい」という予てからの強い気持ちから、埼玉県幸手市にオフセット輪転印刷工場を開設。これからは大量の印刷物による情報発信の時代になると予見し、当時は大手しか導入のないA輪転機、それも品質面を最優先と考えハイデル社製を2台導入しました。これまで培った製版のノウハウを生かし、『品質工場』をキャッチフレーズとして、品質を最優先とした製品作りに徹したそうです。全くゼロからの輪転印刷であったため、当初は仕事を受注するにも大変な苦労で根本社長自ら営業活動に奔走されたとの事で、初めて仕事を受注した時は本当に嬉しかったと、受注した日にちまで明確に覚えておられました。その後は、製版から輪転印刷までの高品質な製品作りが高く評価され、通信販売のカタログなどを中心に仕事もどんどん増えていき、現在の企画・制作から印刷まで自社一貫生産の総合印刷へ次々と進化を遂げてこられました。20年ほど前に製版から輪転印刷に移行され、今では製版としての仕事はされていないそうですが、千明社のDNAには品質に対するこだわりとして、今でも製版が生き続けています。また、東日本大震災の際「自社が同じような被災をしたら大切なデータの全てを失ってしまう」という危機感から、すぐに沖縄のデータセンターの設立に動き出したそうです。今回取材させていただいた千明社様は、時代の変化をいち早く察知し、自らの業態を変えることで、大きな成長を遂げて来られました。まさに会社の進化のあり方のお手本のような会社でした。根本社長の「時代の変化が事業を変えていく。今の時代にあった事業のやり方を考えて行かなくてはいけない」という言葉には、実際にご自身がされてきたからこそ伝わってくる、大きな重みがありました。時代とともに進化し続ける会社「千明社」。次はどのような進化をしていくのか? これからの展開が楽しみです。組合員企業紹介ここに注目!第3回 株式会社千明社様