ブックタイトル東プロだよりNO376

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概要

東プロだよりNO376

6 No.376業界情報Industry informationAdobeモバイルサイト調査スマホ活用は増加だが成果は減少米国・Adobe社は、小売業者のモバイルサイトに関する調査結果「2016Digital Insights Mobile Retail」を発表しています。それによると、スマートフォンからの情報量と収益は前年から堅調な伸びを示していますが、コンバージョン(最終成果)率については、デスクトップとタブレットの利用率減少を補うには至っていないと報告しています。情報量では、スマートフォンからは前年比33%増加しましたが、全デバイスからの総情報量は前年と同じ水準で、デスクトップからは6%、タブレットからは10%低下しました。一方、スマートフォンからの収益が前年比65%増加しましたが、オンライン総売上高はわずか10%増に留まっており、デスクトップとタブレットはそれぞれ2%低下しました。コンバージョン率では、スマートフォンと比べて、デスクトップが2.8倍、タブレットが2倍高いことが分かりました。またデスクトップからの平均注文額(155ドル)は、スマートフォンからの平均注文額(120ドル)を、注文1件当たり35ドル上回っているという数字も出ています。現在、スマートフォンから訪問する利用者が多いため、小売業者はモバイル利用者に魅力ある優れたショッピング体験を提供することで、モバイルからのコンバージョンを高め、デスクトップからの売上高減少を補うことが期待できます。しかし、そうした体験について、質とパーソナライゼーションにおける顧客の期待を満たせない場合、小売業者は重要な収益促進の機会を逸することになると、Adobe社では指摘しています。同調査結果によると、現在の情報量と収益の傾向が続く場合、適切な対応を行っていない小売業者にとって、今後14カ月間のうちに11%の収益機会を逃すことが予想されると試算しています。この状況について、「モバイルは、多くのユーザーにとって最小限の商品を購入するか、すべての購入を断念するかの二者択一を強いるものになっている。顧客体験をパーソナライズし、ユーザーにスマートフォンからの購入を促していくことが重要」としています。Adobe社のニュースリリースから