ブックタイトル東プロだよりNO375

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概要

東プロだよりNO375

6 No.375業界情報 Industry information矢野経済研究所は、ギフト市場に関する調査を行っており、それによると、2015年の国内ギフト市場規模は前年比102.2%の9兆9,535億円(小売り金額)で、プラス成長でした。儀礼的な要素の強いフォーマルギフトは縮小傾向にあるようですが、カジュアルギフトが市場を伸長させる一要因となっているということです。つまり、「ギフト」を贈るというコミュニケーション手段は、よりカジュアルに、そしてより親密な関係性のなかで受け継がれながら変化しており、こうした需要は今後も市場の成長要因となるものと考えられております。なかでも注目されるのが、シニア向けギフトの増大です。高齢化社会の進展によるシニア層の増加がその背景にあり、母の日、父の日、敬老の日、長寿のお祝い(還暦など)のような目上の人に贈るカジュアルギフトが大きく拡大しています。特に昨今は、敬老の日のギフト需要を活性化させる販売促進活動を強化する企業も増えており、市場活性化に繋がっています。加えて、より近しい人へ贈るカジュアルギフト需要の拡大により、贈る側の想いやこだわりを感じられるギフトが増加しているようです。なかでも中元・歳暮については、かつて儀礼やしきたりに則り、「贈るモノ」よりも「贈るコト(行為)」自体が重視されていましたが、最近では家族や親しい人に中元・歳暮を贈る人が増え、中元・歳暮の贈答もカジュアル化が進行していると分析しています。なお2016年はさらに増えて10兆370億円、2017年は10兆700億円にまで拡大すると予測しています。日本印刷技術協会(JAGAT)が、「印刷白書2016」を発刊しました。第1部「デジタルイノベーションと新ビジネス」、第2部「印刷・関連産業の動向」、第3部「印刷産業の経営課題」でまとめております。社会、技術、産業全体、周辺産業まで多様な視点で印刷メディア産業の方向性を探っています。1 冊9,167円(税別。会員価格7,685円+税)。電話03-3384-3113。国内ギフト市場規模はプラス成長シニア向けなどが増加JAGATが「印刷白書2016」発刊