ブックタイトル東プロだよりNO373

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概要

東プロだよりNO373

6 No.373業界情報 Industry information大手印刷会社の第1四半期決算短信が発表されており、最近の印刷関連ビジネスの状況が伺えます。大日本印刷の業績は、連結で売上高は前年同期比2.6%減、営業利益は同48.1%減、経常利益は同41.7減でした。出版関連では書籍が好調だったものの雑誌が低迷しましたが、ハイブッド書店などが健闘して前年並みでした。情報イノベーションの分野では、販促関連ツールやカタログやパンフレットなどのマーケティング、情報セキュリティ関連が好調でした。一方、包装関連や住空間マテリアル関連は前年並みとなり、産業資材関連が低迷。エレクトロニクス部門も前年並みの分野と減速した分野があるなど波がありました。凸版印刷では、連結で売上高は前期比3.9%減、営業利益は同35.5%増、経常利益は同24.2%減となっています。出版市場等は厳しい状況だった一方、セキュア関連のBPO事業やビジネスフォーム事業が好調でした。マーケティング関連のチラシや通販カタログは減少したものの、POPなどのSP関連ツールが増加しています。パッケージ関連の軟包装材等が順調に推移し、建装材関連ではオジナル商材などが堅調に推移し、営業利益に貢献しました。ディスプレイや半導体などのエレクトロニクス事業分野は厳しい状況でした。いずれも個人消費の伸び悩み、海外経済の減速、国内のマイナス金利政策の影響、英国のEU離脱問題など市場全体としては不透明感の高まりが影響し、厳しいまま推移したと報告しています。矢野経済研究所によると、2015年度のプリンタ世界出荷台数(メーカー出荷ベース)で1億350万台でした。また2016年度の同出荷台数は前年度比102.4%の1億600万台予測しています。加えて、今後も需要の裾野拡大によるエントリー(Light-Pro)モデルの導入台数の拡大、提案型営業強化による高位なモデルへの入れ換え需要などが期待できることから、2015年度から2019年度までの年平均成長率が7.2%となり、2019年度の同出荷台数は9万4,000 台と予測しています。2015年度の低迷の要因として、中国市場の成長鈍化や欧州市場での景況感への不安などを挙げています。しかし2016年度は、drupa2016の開催に合わせて多くの業務用プリンタの新機種が発表・発売されるなど市場が活気付き、デジタル印刷機を中心にユーザー企業のニーズも拡大。今後のプリンタの世界市場を牽引していくと予測しています。大手3社業績からコンテツビジネスは堅調、デジタル印刷機の世界出荷台数が2019 年に9 万4,000 台プリンタ世界市場予測