ブックタイトル東プロだよりNO372
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東プロだよりNO372
6 No.372業界情報 Industry information世界最大規模の印刷機材展「drupa2016」が、5月31日から6月10日まで、ドイツのメッセデュッセルドルフで開催され、会期中は188ヵ国、約26万人が来場して、最新の印刷技術とビジネスのヒントが披露されました。今回のdrupaでは、開催前から話題を集めていたLanda社のナノグラフィー技術を搭載したデジタル印刷機をはじめ、多くの企業からB1対応のインクジェット印刷機が提案されました。Landa社のS10ナノグラフィ、KOMORIのNS40は実機展示とデモンストレーションで注目を集め、ホール17を独占したHPは多様な市場とサイズに応じたシステムを一堂に紹介。またハイデルベルグ社と富士フイルムの共同開発によるPrimefi re106+LやコニカミノルタのKM-Cは印刷サンプルも展示して具体的に提案するなど、産業向けシステムとしてのデジタル印刷機の進化が際立つ内容でした。併せて、オフセット印刷機メーカーのデジタル印刷市場への本格参入も傾向として見られました。また生産全体を効率化するワークフローや、出展各社のアライアンスによる印刷工程のトータル提案も多く見られました。この背景には、デジタル印刷機の普及が顕著な欧州で、より自動化や省力化を目指したプリプレスやポストプレスの簡略化、一気通貫の印刷フローが求められていることが挙げられます。これと併せて後加工の分野でも、極小~大ロットまで、多品種に対応する製本システムを、ホリゾンやミューラー・マルティニが出展。SmartBiningSystemやアレグロ・デジタルによる多品種・高生産の製本後加工が提案された他、高付加価値の加工機も多く紹介されました。パッケージ分野への提案も特長の一つで、紙器印刷だけでなく軟包装向けデジタル印刷も登場しています。富士フイルムでは軟包装裏刷り用途向けUVインクジェットを参考出品し、コダックやHPも軟包装向けのソリューションを展開。Landa社もプラスチック包装に対応するナノグラフィー搭載機Landa W10のサンプルなどを展示した。drupa2016に26万人来場新たなデジタル印刷ビジネスの時代拓くハイデルベルグ社と富士フイルムのPrimefire106 コニカミノルタのKM-C