ブックタイトル東プロだよりNO369
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東プロだよりNO369
6 No.369業界情報 Industry information日本製紙連合会の『紙媒体及びデジタル媒体の利用に関する意識・実態調査』によると、紙媒体を使いたいものとして「書籍」83.3%、「雑誌」79.0%、「漫画」78.7%となりました。その一方、デジタル媒体で使いたいものは、「地図」75.3%、「簡単なメッセージ」65.3%で、紙媒体とデジタル媒体での利用ニーズが明確に分かれる結果となりました。ちなみに、電子書籍を利用したことがある人は56.3%おり、そのうち59.3%がスマートフォンで、電子書籍の利用シーンは「自宅」63.3%が最も多い結果でした。“デジタルよりも紙のほうがうれしいもの”については、「書籍」60.3%、「手紙」53.7%、「漫画」53.3%となりました。電子書籍やメールが普及していても、紙が提供する特別感は健在のようです。また「書籍」と回答した世代をみると、2 0代6 3 . 3 % 、3 0代4 7. 4 % 、4 0代45.9%、50代64.9%でした。その他に、スケジュール管理については、「手帳」が43.3%で最も多く、中でも20代が53.1%と最も高い結果でした(最も低かったのが50代でした)。若年世代においてはコミュニケーションの手段としてデジタル化が進む一方、明確に紙メディアを使いたいとジャンルがあるようです。紙メディアの魅力については、「さわり心地」42.7%、「目に優しい」42.3%、「あたたかみ」37.7%といった回答が上位にあります。一方、デジタル化の魅力については、「持ち運びが便利」65.0%、「保存・収納が楽」54.7%という結果でした。今後の書籍や雑誌のデジタル化については「進む」と回答した人は77.0%に達しています。しかし、電子書籍を使う頻度が「増える」と回答した人は42.7%に留まる結果となっており、供給側と消費者とのギャップがあるようです。こうした需給ニーズのギャップの背景には、制作コストや利用する目的など、発信する側と受け取る側の理由があると思われます。また、若年世代が全てにおいてデジタルを支持しているということでもないようです。紙メディアの良さ・デジタルメディアの利便性など、適切なメディアで情報提供することで訴求効果を上げることも可能ではないでしょうか。書籍・雑誌・漫画は“紙で読みたい”人が約8割