ブックタイトル東プロだよりNO368
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東プロだよりNO368
次世代プルーフを支えるクラウドベースカラーマネージメントシステム『XMF ColorPath』富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 オフセット印刷機やPOD 機、インクジェットプリンターなど、多種の出力機を運用する中で、機器間の色差をいかになくし、かつ変動を抑えるか――。こうした色管理の課題に応えるため、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(以下FFGS)では、複数の出力機の色をスキルレスで高精度に一元管理できるソリューションとして、クラウドベースのカラーマネージメントシステム『XMF ColorPath』を開発。昨年から市場導入を開始しています。■多機種・多拠点の色管理を一元化 この10 年あまりの間、デジタル印刷の普及とともに、プルーフシステムに求められる要件も大きく変化しています。富士フイルムが『PRIMOJET』を発売した2005 年頃からインクジェットプルーフが急速に広まり、品質(印刷物近似性)だけでなく、コストパフォーマンス、環境負荷低減、業界標準色への対応など、さまざまな要素が求められるようになってきました。 現在のプルーフシステムでとくに重視されているのは、色管理の一元化、多拠点への展開、校正フローの効率化、本紙校正、そして、これらをスキルレスで実現できること。このうち、「色管理の一元化」および「多拠点への展開」のニーズに応えるシステムが、『XMF ColorPath』です。 XMF ColorPath は、主な機能として、高精度なデバイスリンクプロファイルを生成する「Sync DLP」、基準色に対する色差を評価する「Sync Validation」、最適なドットゲインカーブを算出・出力「Sync Align」などを搭載。印刷・出力されたチャートを測色機で測定しクラウド上にアップするという簡単な操作でこれらの機能を活用することができ、プルーファーやCTP、POD 機、オフセット印刷機など、多様なデバイスの効率的な一元管理が実現します。■品質保証の強化でクライアントからの信頼度アップ 日常の色管理にXMF ColorPath を活用することにより、印刷現場での色調整の時間・労力が低減するだけでなく、色調トラブル・刷り直しが未然に防止でき、クライアントに対する品質保証体制の強化も図れます。 実際に導入されたお客さまからは、具体的なメリットについて、「プルーフの色が基準値で安定し、刷り出し時間・損紙が削減できた」「拠点間の校正紙の送付・運搬が激減した」「クライアントからの信頼度が上がり、印刷立ち合いが不要になった」といった声をいただいています。 今後、CMS に関しては、デジタル印刷機の普及による「プルーフと本印刷の同一デバイス化」「印刷・出力中のリアルタイムでの色補正」「プルーフの色域拡大(特色対応)」といったニーズが高まってくると考えられます。富士フイルムは、こうした市場ニーズにいち早く応えるべく、より先進的なソリューションの開発に取り組み、お客さまの色管理のさらなる効率化に貢献してまいります。