ブックタイトル東プロだよりNO365

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概要

東プロだよりNO365

6 No.365業界情報 Industry informationインフォトレンズは、世界のデジタル印刷市場動向について報告しています。それによると、モノクロ・ロール紙の市場では書籍用途などへも対応できる20インチ幅の市場がスタンダードになりつつあり、カラー印刷・ロール紙の市場ではインクジェット方式による市場がさらに進化して、ハイパフォーマンスで高画質の第2段階を迎えているという特長があるとしています。市場規模全体としては、まだ欧米諸国が5割以上を占めているのが現状です(日本は12.5%)。欧米のデジタル印刷市場は成熟期を迎えていますが、のびしろが残っているとも指摘しております。ただし今後は、中国をはじめとする新興国が、販売台数、プリントボリュームとも牽引すると予測しており、その結果、欧米諸国のページボリュームシェアは2014年の85%から、2019年には77%になるとしています。一方、日本の印刷の出荷額は、2014年は大きく減少しているものの、前年比で証券印刷(+7.8%)、建装材印刷(+5.1%)、事務用印刷( +10 . 9%)、商業印刷(+7.5%)では伸びています。加えて、発行部数、広告費とも減少をみせた新聞社では、デジタル化へ取り組むなど、次のステップへの以降が始まっています。インフォトレンズでは、変化をみせているデジタル印刷市場を踏まえ、今後の印刷産業は、従来通りの印刷に特化したPSP(PrintS er v ice P rov ider)から、MSP(Marketing Service Provider)へ進化していく時代に入っているとしています。MSPとは、マルチチャネルでアプローチを行ったり、顧客の先にある最後の顧客への提案方法を提供するなど、メディアを大きく取り巻く提案を行っていく業態です。IT専門調査会社のIDC Japanは、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)及びビジネスコンサルティングから構成される「国内ビジネスサービス市場」予測を発表しています。これによると2014年のビジネスコンサルティング市場は前年比5.4%増の9,483億円となりました。一方、国内BPOサービス市場の支出額規模は前年比4.5%増の6,394億円でした。今後も同市場の成長を見込んでおり、両市場を合計した国内ビジネスサービス市場は、2019年には1兆1,320億円に達すると予測しています。進化するデジタル印刷市場印刷業はMSPの業態へ国内BPOサービス/ビジネスコンサルティング市場予測を