ブックタイトル東プロだよりNO363

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概要

東プロだよりNO363

4 No.3639月11日から16日まで、国際総合印刷機材展「IGAS2015」が東京ビッグサイトで開催しました。会期中は国内外から5万6,533人が来場し、最新の印刷技術や印刷関連ビジネスのヒントが紹介されました。特に今回は、デジタル印刷機に関する出展が拡大し、これまでののような一部の情報印刷・商業印刷向けのシステムということではなく、ポスターや壁紙あるいはB2判対応から、軟包装を含めたラベル・シール、1品物の包装を実現するパッケージまで多様に出揃い、充実ぶりをみせました。加えて、スペシャルカラーの搭載、高速インクジェット、薄紙から厚紙までなど機能も拡充し、大ロット生産やコスト面での課題は残っているものの、各社のビジネス分野に適したデジタル印刷システムを選択できる環境が整いつつあります。こうしたデジタル印刷機の充実は、生産ロットの最適化が進むなど印刷市場そのものへの影響が表れてくるというだけでなく、印刷物の製造ラインについても変化が現れているようです。例えば、校正システムとしては、平台校正の代替えシステムとして注目されているのが大判インクジェットプリンタをベースにした本紙出力用途のプルーファーです。特に最近は、本紙が利用できる熱定着方式やUV印刷方式の導入が注目されており、IGAS会場でも出展されました。また印刷物を完成させるための後加工システムについても充実してきています。1冊毎に厚さが異なる製本を可能にする製本機や、オフセット印刷とデジタル印刷のいずれにも対応するハイブリッド製本など柔軟性の高いシステムが並びました。製本メーカーも今後は“マスカスタマイズ化”が進む市場への対応を考慮したシステムラインアップを狙っているようです。加えて、デジタル印刷対応のエンボス加工や彫刻加工など後加工機も増えるなど、これまで業際を明確にしてきた技術の壁が低くなってきていることを感じる展示会でした。IGAS2015ミニレポートデジタル印刷拡充でビジネス変化FFGSブースで人だかりするJetPress720コニカミノルタはKM-1も出展新校正システムを参考出品したSCREEN