ブックタイトル東プロだよりNO356

概要

東プロだよりNO356

6 No.356業界情報 Industry information　2014年12月、製紙メーカー各社から2015年1月～2月にかけて印刷用紙の価格値上げを行うことが発表されました。価格値上げの背景としては、原材料価格の上昇とコストアップを自助努力だけで克服することが難しいことを挙げています。年末に値上げ表明したのは、北越紀州製紙、大王製紙、三菱製紙、日本製紙、王子製紙で、値上げ幅はいずれも「10%以上」。実施時期は、北越紀州製紙が1月21日出荷分からですが、それ以外は2月1日出荷分からです。　なお値上げの動きを受けて日本印刷産業連合会では、傘下10団体連名による反対声明『印刷用紙の値上げ要請に対して断固反対します』を1月14日付で、日本製紙連合会に提出しています。（声明文はホームページにも掲載）　毎年行っている全日本印刷工業組合連合会と日本用紙板紙卸商業組合（日紙商）との懇談・懇親会においても、日紙商から用紙の需給動向について全国的に前年比割れの厳しい環境にあることなどが報告されております。こうした動きからは、今後ますます紙メディア製造における原材料価格の負担増が懸念されます。【 主な用紙価格の改訂内容】■大王製紙　［対象製品］印刷用紙（塗工紙、微塗工紙、上質紙、色上質紙、色画用紙、その他印刷用紙全般）、情報用紙（ノーカーボン紙、フォーム用紙、PPC用紙、その他情報用紙全般）、機能材（キャリアテープ原紙、特殊板紙、特殊薄葉紙等）■三菱製紙　［対象品種］印刷用紙全般（上質紙、塗工紙、微塗工紙ほか）、情報用紙全般（ノーカーボン紙、感熱紙、PPC用紙、フォーム用紙ほか）■北越紀州製紙　［対象品種］印刷用紙・情報用紙・加工原紙（上質紙、PPC用紙、中質紙、上質コート紙、軽量コート紙、微塗工印刷用紙、色上質紙、加工原紙等）、特殊紙（機能紙、キャリアテープ原紙、情報用紙、特殊紙全般）■日本製紙　［対象品種］ 印刷用紙・情報用紙の全品種と加工原紙■王子製紙　［対象品種］ 印刷用紙全般 （上質紙、塗工紙、微塗工紙 他）、情報用紙全般 （PPC用紙、フォーム用紙 他）page2015のテーマは“変わるニーズ。変わるビジネス”　　日本印刷技術協会（JAGAT）は、「page2015」を2月4日から6日まで、サンシャインシティコンベンションセンターで開催します。テーマは「変わるニーズ。変わるビジネス。」です。　page展は、展示会イベントということではなく、セミナー・カンファレンスと展示会の2つの要素をもったイベントです。カンファレンスでは主にこれからの印刷業のニーズや具体的なアクションなどが提案され、展示会では新しい技術や活用へのヒントが具体的に紹介されます。その他にも、会場では特設ブースによる展示や、関連団体のオープンイベント、無料のスポンサーズセミナーなども行われるほか、展示会場を解りやすく案内する“みどころツアー”も行っております。　入場は登録制で、入場登録アンケートを提出することで入場料（1,000円）が無料になります。カンファレンス・セミナーは有料で1セッション1万7,000円（事前申込み1万6,200円）ですが、まとめて申込むと割引になります。　詳細は、ホームページから。（http://www.jagat.or.jp/page）【 基調講演の案内】10時～12時■2月4日　「未来を創造する～Post未来を破壊する～」スピーカー：JAGAT　塚田司郎会長／日本フォーム印刷工業連合会　山口実専務理事／ハイデルベルグ・ジャパン　水野秀也社長／ブライターレイター　山下潤一郎氏、モデレータ：JAGAT　郡司秀明氏■2月5日「インバウンドビジネスと印刷会社の課題」スピーカー：石田大成社　阿部乙彦社長／シーズクリエイト　宮城正一社長／パルコ・シティ　川瀬賢二社長、モデレータ：JAGAT藤井建人氏■2月6日「PODビジネス、日本で出来るのか？」スピーカー：錦明印刷　黒岩信司常務、インプレスR＆D　福浦一広取締役、JAGAT　郡司秀明氏、モデレータ：インプレスR＆D　井芹昌信社長さらなる用紙値上げ問題業界団体で対策も