ブックタイトル東プロだよりNO353
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東プロだよりNO353
6 No.353業界情報 Industry information 11月1日から、2015年用の年賀ハガキが発行されます。日本郵便によると、当初の発行枚数は32.2億枚で、当初発行で比較すると前年比99.8%と微減しています。 内訳では、単面無地が41億枚で前年の当初発行枚数比で101.2%、四面連刷は60億枚で同108.1%、インクジェット紙が123億枚で同97.5%などです。単面、四面連刷の微増は最終的な総発行枚数を基準にしている数字と考えられますが、インクジェット紙については抑えた枚数になっています。一方で、二次元コードを使って動画やキティちゃんと写真がとれる仕組みの「ハローキティ年賀」など、新しい動きもあります。 かつて印刷会社にとって年末の恒例市場だった年賀状市場ですが、メールの普及にはじまり、SNSの台頭など多メディア化の影響で、年賀の流通枚数はあまり注目されなくなりました。最近では年賀状印刷を行う企業も減少しており、受注する企業にとっては一極集中するため大変ハードな仕事になっているとも聞きます。 従来型の年賀状としての期待度は下がっている一方で、昨年からはインターネットプロバイダーのYahoo!JAPANが、相手の住所を知らなくてもTwitterやmixi、メールアドレスから知人に紙の年賀状を送れるサービス(Yahoo! JAPAN年賀状)を行いました。これは、年始の挨拶は紙の年賀状を“贈りたい・もらいたい”という消費者ニーズを反映したものとして注目されました。今年もYahoo!JAPANではサービスをバージョンアップして取り組むということですが、その他にも様々な企業が新しい年賀状サービスを提供する動きがあります。 例えば日本郵便では、「ハローキティ年賀」以外にも、「LINE」の友達や知人に年賀状を届けることができるサービスや、ARを使って切手から映像が楽しめるサービスも提供するそうです。またキンコーズではコミュニケーションアプリClipを利用した「ムービー年賀」を提供します。 一方、スマホなどから簡単にオリジナル年賀を発注できるサービスも増加しそうです。例えば、フォトブックで知られるフコンテンツワークスのオリジナル写真を使ったオリジナル年賀状作成サービス「Photobackの年賀状」、ネットプリントジャパンの年賀発注アプリ「30円年賀状」などが登場しています。新たな局面を見せる年賀状商戦ご当地キャラ年賀も登場( ISOT会場より)特長あるクリスマスカード・年賀状も登場( ISOT会場より)